第29回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品
第29回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品(令和6年度)
第29回越後湯沢全国童画展の審査会が2月28日に行われ、以下のとおり受賞作品が決定しました。全国から多数の出品をいただき、誠にありがとうございました。
作品展は4月26日(土曜日)~5月6日(火曜日・振替)に開催します。皆様のご来場をお待ちしております。
- 応募総数232点
- 大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点、佳作5点、入選 40点
審査会の様子
第29回越後湯沢全国童画展入賞入選者一覧 (PDFファイル: 164.0KB)
第29回越後湯沢全国童画展作品展 (PDFファイル: 1.8MB)
川上四郎記念大賞

最優秀賞・優秀賞

最優秀賞「カメレオン・ウィザード」井上靖子(京都府)

優秀賞「森のおはなし」清島義司(千葉県)
審査員選評
小松修(画家・現代童画会常任委員)
久し振りに大雪の越後湯沢でした。毎年、新しい作品に出会えるのを楽しみに訪れます。
昨年よりもたくさんの力作が集まった審査会場に皆さんの心のイメージ、ストーリー、あふれる色彩、絵具の厚み、パワーが訴えかけてきます。
世界の人々の心が分断の波に振り動かされている今、本来、人の心に宿るやさしさ、思いやり、想像力を大切に、思う存分、心のイメージを画面に表現するすばらしさに感動します。
大賞作品の田尻絵里奈「静かな夜の出会い」は、まず作者のつくる不思議ワールドにグイッと引き込まれます。画面中央の大きな人面牛と女の子との間にどんなストーリーが生まれるのか、思わず森の中に入り込まずにはいられません。霧に煙る森の奥には、どんな生き物が潜んでいるのか、女の子は小舟でどこへ旅してゆくのか、とのめり込みます。
最優秀賞作品の井上靖子「カメレオン・ウィザード」は、ピカピカの画面の中を素敵な発色の大きなカメレオンが飛んでいます。想像の夜空をあふれんばかりの魔法のイメージが埋めつくして渦巻いています。大いに楽しみながら描いている様子が目に浮かんで来ます。
優秀賞作品の清島義司「森のおはなし」は、中央の少女を飲み込むかの様な巨大なブタの頭、画面にからみつく様なツタや木の枝。とても複雑な画面構成でありながら少女のふくらませるイメージが楽しく世界を巡っています。一枚の絵の中にストーリーを塗り込める巧みな表現力を感じます。
来年の全国童画展、アイデア、発想、表現力がさらに広がってゆくのが楽しみです。
猪爪彦一(画家・行動美術協会会員)
昨年に引き続いての審査になります。
今回応募された作品は、どれも密度が高く充実した内容でした。普通の風景画や静物画はほとんど無く、それぞれが童画というこの公募展の趣旨を理解したうえで製作し出品してこられたと思います。
大賞作品の田尻絵里奈「静かな夜の出会い」は、夜の静謐な森の中で生まれた物語を寒色だけの色調でホワイトをうまく使いこなしています。三ケ月と小さな星たちが水面に写ることで深く広い空間を感じました。表現力の強い作品になりました。
最優秀賞作品の井上靖子「カメレオン・ウィザード」は、大賞とは正反対の楽しい作品です。色彩が画面からあふれ出るようです。オーケストラの響きが聞こえてきます。細部まで手を抜かず、黒いバックの中できちんと色調をまとめました。ガラスのようなマチエールで彩度が生きています。
優秀賞作品の清島義司「森のおはなし」は、大きな構成の中に小さなモチーフが作品の内容にあわせリズム感を持って配置されています。コラージュの使い方がうまくいきました。また新しい表現にチャレンジして下さい。
※タイトル、氏名等を類似文字で表示している場合がありますので、ご了承ください。
※入賞・入選者の敬称は省略させていただきます。
奨励賞
画像はPDFファイルでご覧ください。
佳作
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入選
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関連リンク
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更新日:2025年03月03日