第22回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品

更新日:2020年02月28日

第22回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品(平成30年)

  • 応募総数 261点
  • 大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点、佳作5点、入選40点、審査員特別賞1点、計52点

川上四郎記念大賞

川上四郎記念大賞「僕らと一緒に遊ぼうよ」松本みさこ(岐阜県)

川上四郎記念大賞「僕らと一緒に遊ぼうよ」松本みさこ(岐阜県)

最優秀賞・優秀賞

最優秀賞「おばけの森から」竹下美穂(千葉県)

最優秀賞「おばけの森から」竹下美穂(千葉県)

優秀賞「チョキチョキ」今泉真治(北海道)

優秀賞「チョキチョキ」今泉真治(北海道)

審査員選評

豊口 恊(長岡造形大学前理事長)

時は流れ、人は去り、時代は大きく動いている。そのような印象を強く受けた今年の作品。

子供の世界が変化し、子供達の生活そのものが多様化しながら、1つの枠の中にとじ込められてゆくことの怖さ。夢のある世界、多用な感性を包み込む世界を、ぜひ今の世の中に光として届けたいという作品。

大賞の「僕らといっしょに遊ぼうよ」には困乱する地球の中から新しいコミュニケーションの輪を求めてゆこうとする希望の呼びかけを感じる。

最優秀賞の「おばけの森から」は単なるお化けではなく、多くの可能性を創出可能なお化けの世界を表現している。それは恐ろしさではなく、たのしさや喜びの世界をイメージする。

優秀賞の「チョキチョキ」はほのぼのとしてあたたかい世界。人の心から失われてはいけない家族愛が、1本の柱となって訴えている。

今年の作品には表現力のすぐれたものが多かった。作品とは作者の心そのものでもある。作品を通して作者の人生のポリシーをもっと強く打出してみるのも新しい世界を開いてゆくことになるのではないだろうか。

田村 実(元福音館書店絵本編集長)

雪深い冬の日、囲炉裏を囲んで昔話に耳を傾けるような、どきどき、わくわくする時間を過ごすことができた。

一つひとつの作品が丁寧に仕上げられ、自らの思いを形にしたいという気持ちが伝わってきて好ましく思えたが、全体的にやや力不足をいう印象も残った。

「何」を「いかに」描くかということは大きな問題であり、それを支える技術によって作品が成立するわけだが、何よりも作者の感性が問われる。その意味で、今回の大賞、最優秀賞はともに作者の感性が存分に発揮された作品と言える。

大賞の「僕らと一緒に遊ぼうよ」は、まさに私たちを不思議な、愉快な世界へ誘い込んでくれる。その造形感覚、表現技法に心を奪われた。

最優秀賞「おばけの森から」も、不思議な魅力のある作品である。どこまでも増殖していくイメージが恐ろしくもあり、快感でもある。

それに対し、優秀賞「チョキチョキ」は実に心温まる日常的な風景である。現実を写したようにも見えるが、作者の喜びが画面にあふれていて気持ちが良い。

小松 修(画家・現代童画会常任委員)

今回の応募作品を見た第一印象は、仮想シュールな世界を表現している作品が多くみられた事だ。独自な空間、ストーリーを展開して新しい絵画世界を創り、楽しくみせてもらった。デザイン的感覚で創られた作品も目立った。

大賞作品は不思議なサファリパークで遊ぶ鳥や動物達、カビやサボテンの様な植物たち、発想の自由さ、形の面白さに加えて、絵具や色彩の効果的な使い方が生きている不思議世界のさらなる展開を楽しみにしている。

最優秀賞のウゴメキ、からみ合うオバケ世界は背景の暗い深みも合いまって、とても興味深い。この世界全体が触手をふり動かしながら伸びてゆくオバケのツルに乗っ取られた様だ。オバケのキャラクタや表情や、新しいストーリー要素も加わると楽しそうだ。

優秀賞のチョキチョキは、本当に温かい家族の何気ない一コマがていねいな一筆一筆、色彩でうまく表現されている。毎日の日常の中からみえる家族のストーリー、これからも独自の切り口で見せてもらえるのを期待する。

奨励賞

「悪ねこと鳥たち」横井佑次(神奈川県)

「悪ねこと鳥たち」横井佑次(神奈川県)

「ころもがえ」榊原美和(三重県)

「ころもがえ」榊原美和(三重県)

「きみのあしあとに詩を灯して」くまのひでのぶ(東京都)

「きみのあしあとに詩を灯して」くまのひでのぶ(東京都)

佳作

「給食当番“おかわりあるよ”“はーい”」柳沼ひろこ(福島県)

「給食当番“おかわりあるよ”“はーい”」柳沼ひろこ(福島県)

「ダンス・ダンス・ダンス」平島久子(香川県)

「ダンス・ダンス・ダンス」平島久子(香川県)

「空飛ぶ魚とその仲間たち」すぎもと和(愛知県)

「空飛ぶ魚とその仲間たち」すぎもと和(愛知県)

「空を翔べたら ・・・」鳥居雄三(京都府)

「空を翔べたら ・・・」鳥居雄三(京都府)

「オカエリ」渡邉玲子(千葉県)

「オカエリ」渡邉玲子(千葉県)

入選

「わ~い!」芝田勝彦(東京都)

「わ~い!」芝田勝彦(東京都)

「幻想の森(みまもられて)」岩城安子(兵庫県)

「幻想の森(みまもられて)」岩城安子(兵庫県)

「はるがきた!!」いけのよしこ(神奈川県)

「はるがきた!!」いけのよしこ(神奈川県)

「里山暮らし」池知隆(高知県)

「里山暮らし」池知隆(高知県)

「あまやどり -雨、もう止んじゃったね-」田中久美子(香川県)

「あまやどり -雨、もう止んじゃったね-」田中久美子(香川県)

「子ギツネ」上原由起子(兵庫県)

「子ギツネ」上原由起子(兵庫県)

「緑の精」紀川夏奈子(東京都)

「緑の精」紀川夏奈子(東京都)

「大人になっても「ワクワク」できる事」中村勇人(大阪府)

「大人になっても「ワクワク」できる事」中村勇人(大阪府)

「灯台守」佐藤美絵(神奈川県)

「灯台守」佐藤美絵(神奈川県)

「おしゃべりの花」千葉弘太郎(群馬県)

「おしゃべりの花」千葉弘太郎(群馬県)

「庚申は」菅野聡(神奈川県)

「庚申は」菅野聡(神奈川県)

「古木の記憶」江川京子(大分県)

「古木の記憶」江川京子(大分県)

「草を喰む」平田利一郎(東京都)

「草を喰む」平田利一郎(東京都)

「森の子供たち」白野忍(岩手県)

「森の子供たち」白野忍(岩手県)

「春風」百名由希子(神奈川県)

「春風」百名由希子(神奈川県)

「雲の糸」中川彩(兵庫県)

「雲の糸」中川彩(兵庫県)

「越後への想い」根井美智子(東京都)

「越後への想い」根井美智子(東京都)

「夜の散歩」高橋紘恵(宮城県)

「夜の散歩」高橋紘恵(宮城県)

「楽しいいも堀り」坪島輝明(広島県)

「楽しいいも堀り」坪島輝明(広島県)

「見学 海の底のガラス張りの水族館」大和弘明(大阪府)

「見学 海の底のガラス張りの水族館」大和弘明(大阪府)

「森のカレーライス」渡辺陽子(神奈川県)

「森のカレーライス」渡辺陽子(神奈川県)

「tsukiの世界:眠る森の果実にのぼる」古市正彦(神奈川県)

「tsukiの世界:眠る森の果実にのぼる」古市正彦(神奈川県)

「夢電車」土屋恭子(千葉県)

「夢電車」土屋恭子(千葉県)

「ヒカリホオズキ飛んだなら」尾白かおる(兵庫県)

「ヒカリホオズキ飛んだなら」尾白かおる(兵庫県)

「夢工房」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「夢工房」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「二日後は雨」久保田園江(神奈川県)

「二日後は雨」久保田園江(神奈川県)

「越後守護神サミット」近藤猛彦(新潟県新潟市)

「越後守護神サミット」近藤猛彦(新潟県新潟市)

「今日は何する? 秘密基地」芝田喜代美(大阪府)

「今日は何する? 秘密基地」芝田喜代美(大阪府)

「ワタシとなないろ」浅田祐加(兵庫県)

「ワタシとなないろ」浅田祐加(兵庫県)

「デコイの夢・カタツムリの災難」佐藤なお子(新潟県魚沼市)

「デコイの夢・カタツムリの災難」佐藤なお子(新潟県魚沼市)

「雪のカーテン」西野勲(新潟県阿賀野市)

「雪のカーテン」西野勲(新潟県阿賀野市)

「ひる子の誕生」荒井美代子(栃木県)

「ひる子の誕生」荒井美代子(栃木県)

「うしろから。」大屋和(佐賀県)

「うしろから。」大屋和(佐賀県)

「にぎわう とんとん市場」近藤薫(新潟県新潟市)

「にぎわう とんとん市場」近藤薫(新潟県新潟市)

「こどもの時間」藤井リベカ(長野県)

「こどもの時間」藤井リベカ(長野県)

「追憶の城」柏木菜々子(福岡県)

「追憶の城」柏木菜々子(福岡県)

「夜に旅するヘビ使い」城間清酉(沖縄県)

「夜に旅するヘビ使い」城間清酉(沖縄県)

「優しい時間」今泉理恵子(北海道)

「優しい時間」今泉理恵子(北海道)

「冬の入り口」坂本健(埼玉県)

「冬の入り口」坂本健(埼玉県)

「しみ渡りの登校」松村純雄(千葉県)

「しみ渡りの登校」松村純雄(千葉県)

審査員特別賞

「おかあさ~ん」塩見アイ子(北海道)

「おかあさ~ん」塩見アイ子(北海道) ※タイトル、氏名等を類似文字で表示している場合がありますので、ご了承ください。

※入賞・入選者の敬称は省略させていただきます。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

子育て教育部 教育課 教育係

〒949-6102
新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立1580番地
電話番号:025-784-2211
ファックス:025-784-3583

メールフォームによるお問い合わせ