第17回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品

更新日:2020年02月28日

第17回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品(平成25年)

  • 応募総数260点
  • 大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点、佳作5点、入選40点、計51点

川上四郎記念大賞・最優秀賞・優秀賞

川上四郎記念大賞「転校生」井出三太(東京都)

川上四郎記念大賞「転校生」井出三太(東京都)

最優秀賞「お兄ちゃん、ごはん。」中村勇人(大阪府)

最優秀賞「お兄ちゃん、ごはん。」中村勇人(大阪府)

優秀賞「ウミウシの曲芸」宮沢さとみ(神奈川県)

優秀賞「ウミウシの曲芸」宮沢さとみ(神奈川県)

審査委員選評

小野 かおる(絵本作家・東京造形大学名誉教授)

大賞 「転校生」 井出三太

私は転校生になったことがないので転校生の気持はわからないが、多分今までの生涯ではじめての舞台なのだろう。クラスのみんなの気持が一人一人でていて、栄しいというか、私も(どきどき)になってしまった。〔気持〕のいっぱいにつまった絵だ。

最優秀賞 「お兄ちゃん、ごはん。」 中村勇人

屋根の上からの鳥眼がとても生きている。屋根瓦の各違い、前面の鳥居、少し昔の種々の屋根瓦かなと思っていると…題名を見るとおもしろい。

優秀賞 「ウミウシの曲芸」 宮沢さとみ

リトグラフの作品である。リトという版画の中でも近年になって日本に入った不可思議な版画を自分のものにし、絵にしている。楽しい重みのある作品だと思う。リトでたくさんの作品をつくっていただきたい。

豊口 協(長岡造形大学理事長)

“風をだれか見たでしょう、君も私も見やしない けれどー”

“ゆりかごの歌をカナリヤがうたうよ ねんねこー ”すばらしい童謡の世界である。幼い頃、夢を抱きながら口ずさんだ事を想い出す。日本人の日本の威性の世界がそこにある。童画の世界は、日本の美学の結晶と考えて良いと思う。

大賞の“転校生”。小学校の時、疎開で秋田の小学校へ転校した事を想い出させる作品である。みんなやさしかった、みんな親切だった。今の小学校で起きているような事は全くなかった。人と人との健康なふれあいが次の時代を生み出してくれる。そんな願いがこの一枚から伝わってくる。作者に感謝したいと思う。

最優秀賞の“お兄ちゃん、ごはん。”は家族の絆の大切さを語りかけるやさしい作品である。日本の伝統的な生活の物を描き、その中のあたたかい家族の様子がたくみに描かれていて、すばらしい。

優秀賞の“ウミウシの曲芸”は、ウミウシに託した作者の願望がひしひしと伝わってくる。リトグラフの技法をこれほど美しく表現に活用される力は、すばらしいと思う。

奨励賞の“コロボックルの夢”はアイヌの小さな神様。いたずら好きの神様のおはなしは、子供の心に宿して忘れられない人生を約束してくれるに違いない。

村山 陽(挿し絵画家)

大賞 「転校生」 井出三太

世の中の人と人関係がこの学校生活の中でも影響がある。このクラスに新しく転校してきて、紹介された子供が背後からシルエットで描かれどういう表情で紹介を受けているのだろうと想像が広がる。クラスの中の子ども達の表情も一人一人の表情のちがいが教室内の空気を伝えている。右手中ほどに視線を集めるわずかな変化があたたかい雰囲気を保っている。教室内の状況もつつましく表現されていていい。

最優秀賞 「お兄ちゃん、ごはん。」 中村勇人

夕日が黒い線と調和して影もわずかだが効果がある。俯瞰した構成がおもしろく子供の動きを暗示してくれる。構成の骨格がいい。

優秀賞 「ウミウシの曲芸」 宮沢さとみ

海中の奇怪なフォルムが深い感じがオリーブグリーン系の色彩に統一されてイメージをふくらませてくれる。わずかなピンクと藤色が良い。

出品される人に伝えたいことは、対象の観察を着実にデッサンをしてみることだと思います。それが伝達する手段で大切な要素です。

奨励賞

「コロボックルの夢」田中陽子(北海道)

「コロボックルの夢」田中陽子(北海道)

「青春」薬本武則(千葉県)

「青春」薬本武則(千葉県)

「夏の思い出」内山泰介(新潟県三条市)

「夏の思い出」内山泰介(新潟県三条市)

佳作

「ピッピ」ササキ永利子(東京都)

「ピッピ」ササキ永利子(東京都)

「雨があがった!」森岡和美(東京都)

「雨があがった!」森岡和美(東京都)

「野ばら」樋口真理子(富山県)

「野ばら」樋口真理子(富山県)

「虹を描く」中川 彩(香川県)

「虹を描く」中川 彩(香川県)

「15で姉やは嫁に行き」井出野芳枝(東京都)

「15で姉やは嫁に行き」井出野芳枝(東京都)

入選

「空中庭園」古市正彦(神奈川県)

「空中庭園」古市正彦(神奈川県)

「どこ いった?」しみずはつよ(神奈川県)

「どこ いった?」しみずはつよ(神奈川県)

「曼 陀 羅」鳥居雄三(京都府)

「曼 陀 羅」鳥居雄三(京都府)

「仲間たち」森 美恵(神奈川県)

「仲間たち」森 美恵(神奈川県)

「冬仕度」割田京子(新潟県南魚沼市)

「冬仕度」割田京子(新潟県南魚沼市)

「すばらしい人生」北川昌史(北海道)

「すばらしい人生」北川昌史(北海道)

「ありんことおりゃんせ」尾白かおる(兵庫県)

「ありんことおりゃんせ」尾白かおる(兵庫県)

「おいかけっこ」小向得ちのぶ(兵庫県)

「おいかけっこ」小向得ちのぶ(兵庫県)

「夏への誘い」神戸留美子(千葉県)

「夏への誘い」神戸留美子(千葉県)

「タンスじゃないみたい」岡田豊子(福岡県)

「タンスじゃないみたい」岡田豊子(福岡県)

「秘密の場所」樋口みさ子(東京都)

「秘密の場所」樋口みさ子(東京都)

「あした天気になあれ!」佐藤好子(群馬県)

「あした天気になあれ!」佐藤好子(群馬県)

「今日もたのしかった!」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「今日もたのしかった!」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「中庭こども会議」下川原由美(千葉県)

「中庭こども会議」下川原由美(千葉県)

「夏祭り」山北敏比幸(三重県)

「夏祭り」山北敏比幸(三重県)

「森の中」斉藤保雄(東京都)

「森の中」斉藤保雄(東京都)

「大漁のきざし(ガンバレ東北),」近藤 薫(新潟県新潟市)

「大漁のきざし(ガンバレ東北),」近藤 薫(新潟県新潟市)

「おいで、おいで」中村真実(徳島県)

「おいで、おいで」中村真実(徳島県)

「だいこんバス」加納果林(愛媛県)

「だいこんバス」加納果林(愛媛県)

「棲息」三上 栄治(香川県)

「棲息」三上 栄治(香川県)

「精霊の森」岡 純子(香川県)

「精霊の森」岡 純子(香川県)

「風神様の風だより」山本敦子(新潟県新潟市)

「風神様の風だより」山本敦子(新潟県新潟市)

「母牛と仔牛」ヤマヤアキコ(東京都)

「母牛と仔牛」ヤマヤアキコ(東京都)

「夢のトビラ」土屋恭子(千葉県)

「夢のトビラ」土屋恭子(千葉県)

「ひなたぼっこ」當麻田鶴子(新潟県新潟市)

「ひなたぼっこ」當麻田鶴子(新潟県新潟市)

「てんとうむし」関矢キクエ(新潟県新潟市)

「てんとうむし」関矢キクエ(新潟県新潟市)

「さるどし」吉松順一郎(山口県)

「さるどし」吉松順一郎(山口県)

「くものくに」近藤万里恵(岡山県)

「くものくに」近藤万里恵(岡山県)

「冬のねむり」井上 唯(山梨県)

「冬のねむり」井上 唯(山梨県)

「港にひびく競りの声」久保田園江(神奈川県)

「港にひびく競りの声」久保田園江(神奈川県)

「語らい」塚田 清美(石川県)

「語らい」塚田 清美(石川県)

「ここに生まれてきた」藤田遼子(東京都)

「ここに生まれてきた」藤田遼子(東京都)

「きしゃ、きしゃ、しゅっぽ、しゅっぽ、しゅっぽ、ぽ」柳沼ひろこ(福島県)

「きしゃ、きしゃ、しゅっぽ、しゅっぽ、しゅっぽ、ぽ」柳沼ひろこ(福島県)

「花飛行」森 和史(大阪府)

「花飛行」森 和史(大阪府)

「さかなとその仲間たち(1)」すぎもと和(愛知県)

「さかなとその仲間たち(1)」すぎもと和(愛知県)

「彼岸花幻想」吉井康朗(奈良県)

「彼岸花幻想」吉井康朗(奈良県)

「あすへ向かって」塚田修市(長野県)

「あすへ向かって」塚田修市(長野県)

「銀色の金魚」窪谷日奈子(兵庫県)

「銀色の金魚」窪谷日奈子(兵庫県)

「おかしな世界」岩崎真也(新潟県湯沢町)

「おかしな世界」岩崎真也(新潟県湯沢町)

「あ、ん、よ、 あ、ん、よ、」塩見アイ子(北海道)

「あ、ん、よ、 あ、ん、よ、」塩見アイ子(北海道) ※類似文字で表記する場合がございます。ご了承ください。

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新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立1580番地
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