第20回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品

更新日:2020年02月28日

第20回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品(平成28年)

  • 応募総数 203点
  • 大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点、佳作5点、入選40点、計51点

川上四郎記念大賞・最優秀賞・優秀賞

川上四郎記念大賞「はじめてうそをついた日」野間祥子(東京都)

川上四郎記念大賞「はじめてうそをついた日」野間祥子(東京都)

最優秀賞「百子ひな車」粕加屋伊ク代(東京都)

最優秀賞「百子ひな車」粕加屋伊ク代(東京都)

優秀賞「約束の場所」北村依緒(京都府)

優秀賞「約束の場所」北村依緒(京都府)

審査員選評

豊口 恊(元 長岡造形大学理事長)

時は流れ時代は大きく動いている。この数年振り返ってみると世界中がいろいろな問題を抱えながらその姿を変え続けているように感じる。

その中で童画の持つ意味が改めて問われているようにも思えてならない。ある年は自然、ある年は公害、ある年はごみ問題など、その作品に対する影響は大きかったように思う。

今年1つの軸として考えられるのは、幼い子どもたちに対するやさしい思いやりの心である。将来を担う子どもたちの未来に平和を祈らない人はいないだろう。

大賞の「はじめてうそをついた日」心にぐさっと来るような幼き日の想い出が心によみがえる。孤独感に耐えながら歩もうとする子どもの姿。

最優秀賞「百子ひな車」幼な子の今、そして将来を祈るみんなの心。

絵に表現されたメッセージが楽しく喜ばしい。

優秀賞「約束の場所」動物と語りつづけた幼き日からの長い人生の旅。

美しくも清らかである。

奨励賞「キラキラ おめめ」本当に目が清らかで美しい。

「郷愁の道しるべ地蔵まつり」の祈りを込めた平和な明日への願い。

「空」本当に子供たちの平和な明日を祈りつづけたいと感動する。

村山 陽(挿絵画家)

絵は好き!きらい!で視る。好きな絵を見てくつろぐ。

自由であっていいのです。

現今の世情は戦争がくりひろげられつつある。日本はあぶない方へ展開だというように浮き足立って見える。

絵の世界に自分の世界がつくられるのだから、佳い風の流れる世界を自分流につくって皆で表現してみたいものです。

大賞「はじめて うそをついた日」野間さん。淡い淡彩の調子の中に深さがあって少女の心をしいーんと感じとらせる画面を演じ、表現していて良い。

最優秀賞「百子ひな車」粕加屋さん。色彩のパンチがきいて構成も大小のリズムがあって明るい未来をも表現していて良い。

全体に若い人達にはげましの意味を込めて拍手した。

理念のTV界の映像を見ているといつの間にか、それに染まっていくようでしっとりとした映像ではなくなっている。それに染まらないように自分の奥深い調子の世界をこれから作り出していってほしい。

田村 実(元 福音館書店絵本編集長)

いつもながら、応募作品の質の高さに驚かされた。

今回はしっかり描かれている作品が多く、この童画展が定着したという印象を受けた。一方で、はじけるような輝きを放つ作品は少なかったように思う。

「童画」とは、何か?自分の描いている作品は「童画」なのか?という迷いもあるのかも知れない。

自分の中の「内なる子ども」に向けて、描いている作品が目立ったような気がする。ノスタルジーではなく、センチメンタリズムに陥ることもなく、観る人の心にしっかり届くような、そんな「童画」を期待したい。

大賞の「はじめてうそをついた日」は不思議な魅力のある作品である。「童画」の枠を広げていく可能性が感じられる。今後が楽しみな作家である。

最優秀賞の「百子のひな車」は、色彩感覚、デザイン感覚が面白く、楽しい作品。

優秀賞の「約束の場所」は木版画の驚くべき作品である。作者の思いが込めらた画面に圧倒された。

奨励賞

「キラキラ おめめ」小林容子(長野県)

「キラキラ おめめ」小林容子(長野県)

「郷愁の道しるべ地蔵まつり」近藤猛彦(新潟県新潟市)

「郷愁の道しるべ地蔵まつり」近藤猛彦(新潟県新潟市)

「空」佐々木ひとみ(茨城県)

「空」佐々木ひとみ(茨城県)

佳作

「鳥追い」武田光弘(長野県)

「鳥追い」武田光弘(長野県)

「おキツネさんの道しるべ」尾白かおる(兵庫県)

「おキツネさんの道しるべ」尾白かおる(兵庫県)

「おかえり!」二代目喜一郎(大阪府)

「おかえり!」二代目喜一郎(大阪府)

「リハーサル」内山泰介(新潟県三条市)

「リハーサル」内山泰介(新潟県三条市)

「しばれのそら」今泉理恵子(北海道)

「しばれのそら」今泉理恵子(北海道)

入選

「竹たたき奉納」桑原美佐子(新潟県魚沼市)

「竹たたき奉納」桑原美佐子(新潟県魚沼市)

「飛んでおいでよ」佐藤久美子(北海道)

「飛んでおいでよ」佐藤久美子(北海道)

「かくれんぼ―ボクはここだよ―」吉永雅子(福岡県)

「かくれんぼ―ボクはここだよ―」吉永雅子(福岡県)

「紅葉の中の散歩」鶴巻正美(東京都)

「紅葉の中の散歩」鶴巻正美(東京都)

「月男爵の海中訪問」宮沢さとみ(神奈川県)

「月男爵の海中訪問」宮沢さとみ(神奈川県)

「希望の木」松島菜月(新潟県新潟市)

「希望の木」松島菜月(新潟県新潟市)

「虫たちの丘」花巻庄司(青森県)

「虫たちの丘」花巻庄司(青森県)

「ぼたもち石積の夕日の決闘」木村千代春(新潟県新潟市)

「ぼたもち石積の夕日の決闘」木村千代春(新潟県新潟市)

「風の追憶」上田圭一(埼玉県)

「風の追憶」上田圭一(埼玉県)

「家族びより」永野宏三 (福岡県)

「家族びより」永野宏三 (福岡県)

「ドコカラキテ ドコヘユクノカ」小川利雄(福島県)

「ドコカラキテ ドコヘユクノカ」小川利雄(福島県)

「ホオズキ市」踊由紀子(東京都)

「ホオズキ市」踊由紀子(東京都)

「夢を覗く少女」川崎麻由(大分県)

「夢を覗く少女」川崎麻由(大分県)

「運動会」岡田祥子(千葉県)

「運動会」岡田祥子(千葉県)

「かかしの豊作まつり」佐藤和(新潟県魚沼市)

「かかしの豊作まつり」佐藤和(新潟県魚沼市)

「見張り」小向得ちのぶ(兵庫県)

「見張り」小向得ちのぶ(兵庫県)

「ねんねのお宿」岩野弘一(新潟県南魚沼市)

「ねんねのお宿」岩野弘一(新潟県南魚沼市)

「小さな宇宙飛行士たちの夢」近藤薫(新潟県新潟市)

「小さな宇宙飛行士たちの夢」近藤薫(新潟県新潟市)

「夢-小さな逃亡者」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「夢-小さな逃亡者」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「夕日の空」岩瀬哲夫(神奈川県)

「夕日の空」岩瀬哲夫(神奈川県)

「三猫娘」半田さなえ(山梨県)

「三猫娘」半田さなえ(山梨県)

「ひととき」押野見勝(新潟県見附市)

「ひととき」押野見勝(新潟県見附市)

「背比べ 天まで届け」森岡和美(東京都)

「背比べ 天まで届け」森岡和美(東京都)

「ゆっくり行こう(大移動)」鳥居雄三(京都府)

「ゆっくり行こう(大移動)」鳥居雄三(京都府)

「いつもいっしょ」木太裕美(香川県)

「いつもいっしょ」木太裕美(香川県)

「冬のシンフォニー」真柴水枝(大阪府)

「冬のシンフォニー」真柴水枝(大阪府)

「たくさんの不思議」阪元沙耶香(兵庫県)

「たくさんの不思議」阪元沙耶香(兵庫県)

「鬼の寝る間に・・・」村田夕海子(埼玉県)

「鬼の寝る間に・・・」村田夕海子(埼玉県)

「春の女神 佐保姫」塚田清美(石川県)

「春の女神 佐保姫」塚田清美(石川県)

「311個のしゃぼんだま」木村文子(茨城県)

「311個のしゃぼんだま」木村文子(茨城県)

「桜花爛漫」有吉礼音(千葉県)

「桜花爛漫」有吉礼音(千葉県)

「窓辺」荒木紀子(新潟県新潟市)

「窓辺」荒木紀子(新潟県新潟市)

「知の池」中川彩(香川県)

「知の池」中川彩(香川県)

「あっ!」塩見アイ子(北海道)

「あっ!」塩見アイ子(北海道)

「あっぷっぷ」長谷川直也(神奈川県)

「あっぷっぷ」長谷川直也(神奈川県)

「雨宿り」栖原あゆみ(兵庫県)

「雨宿り」栖原あゆみ(兵庫県)

「歩いてみたい」並村有華(京都府)

「歩いてみたい」並村有華(京都府)

「枯木に花をお手伝い。」中村勇人(大阪府)

「枯木に花をお手伝い。」中村勇人(大阪府)

「健太君の忘れ物」深海孝子(新潟県燕市)

「健太君の忘れ物」深海孝子(新潟県燕市)

「さようならの日」すずきすみこ(新潟県湯沢町)

「さようならの日」すずきすみこ(新潟県湯沢町) ※タイトル、氏名等を類似文字で表示している場合がありますので、ご了承ください。

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新潟県南魚沼郡湯沢町大字神立1580番地
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