第19回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品
第19回越後湯沢全国童画展入賞・入選作品(平成27年)
- 応募総数 299点
- 大賞1点、最優秀賞1点、優秀賞1点、奨励賞3点、佳作5点、入選40点、計51点
川上四郎記念大賞・最優秀賞・優秀賞

川上四郎大賞「オープニング」内山泰介(新潟県三条市)

最優秀賞「コスモス畑でかくれんぼ」山北敏比幸(三重県)

優秀賞「木に学ぼう」中村勇人(大阪府)
審査員選評
豊口 恊(元 長岡造形大学理事長)
今年の応募作品を通して特に感じたのは人と人とのふれあい、豊かなコミュニケーションの大切さを訴えていることである。
時は流れ人は去り時代は大きく動いている。この時代背景に人々は心と心のふれあいの社会を強く求めているようである。
大賞の“オープニング”をのぞいてみよう。そこにはお年寄、お父さんやお母さん、そして仲間の顔が描き出され、そのそれぞれの顔の表情がたまらなく楽しく目にうつる。
最優秀の“コスモス畑でかくれんぼ”はけがれのない子供達が美しい自然に演出されたコスモスの中でかくれんぼ。美しすぎる世界を描き出している。
優秀賞の“木に学ぼう”。大地に根を、長い月日の生命を枝や葉に、その自然の力、美しさを人々は学びとらなくてはならないという作者の心が貴い。
豊かなコミュニケーションによる世界の平和を求めてきた人達。21世紀にその美しい時代を求めてきた私達。いま、もう一度この希望の心を世界に向けて語りつづけてゆくことが大切だと、今年の応募作品は語りかけてくれている。
村山 陽(挿絵画家)
三人で選ぶということは感性の増幅が拡大され一層こまやかさが照らし出されてくるので選択が明快になってくるのが嬉しい。現今の世相も変化しつつある感覚が複雑になって来つつある。
この童画展はいかに社会の人と人との連結、ゆう合を作り合えるかが鍵となる。その部分を童心のような目、心で素直に表現する心の大切さをうたっている。 大賞の「オープニング」内山泰介氏/公会堂に集まった人達の表情が豊かに表現されている。硬くならず色彩もゆるやかで中々良い、顔のかさなりも自然で良い。
最優秀賞の「コスモス畑でかくれんぼ」山北敏比幸氏/緻密な花々コスモスを描き込み、豊かな心の土壌のよう咲かせ、子供の顔をみせる。
優秀賞の「木に学ぼう」中村勇人氏/集合の構成が良い。じっくりと描いているのが画面全体がおちついて感じられる。大勢が机にむかうかたちも概念的にならずよく表現している。
全体的には技術的にきれいな画面、美しい表現になって、細部まで心を込めて描き表現しているのが多い。惜しい作品も多かった。いつも新鮮な視点を忘れずに捕えてほしい。
田村 実(元 福音館書店絵本編集長)
今回も、楽しくも難しい審査であった。
圧倒的な力を感じさせる作品には、なかなかお目にかかれないが、楽しい作品、心から楽しめる作品には、多く出会うことができた。
作者が楽しんで制作している気持が見る側に伝わってくる作品は、やはり気持ちが良い。
大賞の「オープニング」は、観客のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちの表情が、うまく描き分けられている。それぞれの家族が想像できて楽しくとても温かい作品になっている。
最優秀賞の「コスモス畑でかくれんぼ」は、子どもたちのかくれんぼの様子が、どこか不思議な世界を感じさせる。面白い感覚の作品。
優秀賞の「木に学ぼう」も、気持ちが良い。大きな木を描く子どもたちの姿が、モノクロのペン画で描かれ、まっすぐな気持ちが伝わってくる。
個人的には、一枚の絵の中に、物語性が感じられる作品が、もっともっと出てきてほしいと思う。
奨励賞

「あなたの声がききたい」高橋直子(神奈川県)

「どんど焼き」柳沼ひろこ(福島県)

「ゆっくり早く大きくなぁれ」城間清酉(沖縄県)
佳作

「大きな魚のパレード」宮沢さとみ(神奈川県)

「「実ったね」byフレスコ」菊池哲信(埼玉県)

「なまはげなんかに負けないぞ」原鉄夫(福岡県)

「ものがたりのはじまり」今泉理恵子(北海道)

「温暖化の果てに…」近藤薫(新潟県新潟市)
入選

「自由へ飛び出せ!!」吉永雅子(福岡県)

「“明るく元気な194名全員集合”」小川光江(栃木県)

「大急ぎ」妻沼大也(北海道)

「時間の舟」斎藤致(栃木県)

「飛んでいる感じ」花巻庄司(青森県)

「とのさまダッタ」柳下義一(神奈川県)

「すげぇ!」二代目喜一郎(大阪府)

「ぼくのクラス」河村栄一(東京都)

「追憶」薬本武則(千葉県)

「棲む」知名久夫(沖縄県)

「大きな樹の下で‐ねこ」清水嘉奈子(東京都)

「さいの神-楽しいな!」高橋一彦(新潟県小千谷市)

「手作りくまの世界」佐藤久美子(北海道)

「水守りの精霊」山下真由美(徳島県)

「町家のカフェには金魚がいるので」高木裕之(奈良県)

「秘密基地」森美恵(神奈川県)

「歌いつがれる童歌」鳥居雄三(京都府)

「大地へ」長野伊津子(岡山県)

「森のおいかけっこ」田中陽子(愛知県)

「都に、八咫烏が、おったとさ」橋本ひとみ(京都府)

「ぼうず!とぶか!」村杉雅樹(富山県)

「ビワの実レストラン」尾白かおる(兵庫県)

「メジロのなる樹」柏木菜々子(福岡県)

「お手伝い」押野見勝(新潟県見附市)

「おおきなねことかまくら」小田島正恵(群馬県)

「きんぎょ」田中ゆかり(東京都)

「無限の宇宙」奈良斗夢(東京都)

「湖中之夢」成相淑子(兵庫県)

「あったかいなあ母ちゃん」斉藤妃早子(新潟県燕市)

「ドンドン踊ろう」久保田園江(神奈川県)

「ワーワー・キャーキャー」深海孝子(新潟県燕市)

「テーブルの下にもバースデイケーキ」塩見アイ子(北海道)

「ないしょかいぎ」本田優子(東京都)

「さようなら、また明日」牧野歩未(北海道)

「春よこい」三上栄治(香川県)

「祝福の庭-春」佐々木ひとみ(茨城県)

「mosquito氏」池上武男(長野県)

「ここにいる」栖原あゆみ(兵庫県)

「みいつけた」辻晴美(和歌山県)

「さんぽ」園英俊(東京都) ※タイトル、氏名等を類似文字で表示している場合がありますので、ご了承ください。
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更新日:2020年02月28日